坐薬の使い方
● 坐薬はおしりの穴から押し込んで入れます。
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● 痛くないように入れてあげるには、前もっておしりの穴に軟膏やベビーオイルをたっぷり塗っておくと 良いでしょう。
● 逃げまわる子どもを押え込んで「えいや」と無理やり入れようとすると、おしりの穴に傷をつけること があります。
● 解熱剤は、おおよそ38.5度以上を目安としていれます。
● 食欲もあり機嫌のよいときには坐薬は必要ありません。
● 間隔は6時間以上開けて、一日に3個以内にしましょう。
● 坐薬が効かないとき。
・坐薬の効きかたには個人差があります。
・体重に対して不十分な坐薬を使ったとき。
・病気が重症の時。
・脱水状態で十分発汗できないとき。
● 坐薬が効かないときには、ぬれたタオルで体を拭いてみましょう。ぬるま湯を少しゆるめに絞ったタオルで全身を拭いてあげて下さい。汗が出るのと同じ原理で体の熱が気化熱として奪われて楽になります。
● 坐薬にはいろんな種類があります。薬の種類も千差万別ですが、含まれている薬の量もいろいろです。
目的にかなった坐薬を、体重に合わせて適切な量を使うことが大事です。
● 坐薬の全てが解熱剤とは限りません。吐き気どめ、ひきつけどめ、下剤など様々です。
● 坐薬そのものは冷蔵庫などで保管していれば、1年くらいは安定です。しかし、1年間の間に子どもの体重はずいぶん変化します。坐薬を保存するときには、何に効く坐薬で、体重どれくらいで有効なのかを、メモしておく必要があります。
● 坐薬のちょっと恐いところ
○ 小児に安心して使える解熱剤はアセトアミノフェンという成分です。(詳しくはスクスクノートの145頁を参考にしてください)
○ 大人の使う坐薬の成分は子どもには強すぎます。
○ くれぐれも、お父さんや、お母さんや、兄弟の坐薬を使い回ししないでください。
○ 熱が下がらなくても、坐薬を乱用してはいけません。熱が下がりすぎてぐったりしてしまうことがあります(低体温ショック)。
○ 坐薬の効きかたには個人差があります。特異体質の子どもでは、通常量の坐薬でも低体温ショックになってしまうことがあります。初めて坐薬を使うときは注意しましょう。