突発性発疹症

生まれて初めての発熱 突発性発疹症

■ 赤ちゃんが初めて熱を出す病気で最も多いのが突発性発疹症です。

■ 突発性発疹症にはふつう生後7ヶ月~2歳頃にかかります。最近発症年齢が少し高くなって、2歳以上でかかることもあります。

■ 突発性発疹症には、ほとんどの子どもがかかりますが、発疹がはっきり出ないで終わることもあります。急性中耳炎を合併することもあります。

■ 症状は、
1日目 あらあら突然発熱しちゃった。
2日目 ご機嫌はまあまあだけど大丈夫かな
3日目 なかなか熱が下がらないので心配。下痢が始まることもあります。
4日目 やっと熱が下がったら発疹が出た。熱が下がったのに機嫌が悪くて大変。

■ 熱が下がって発疹が出るまでは、診断がはっきりつかないので、初めて赤ちゃんを育てるお母さんには心配な夜が続きます。

■ 病気の原因はウイルスです。普通は1回だけですが、2回かかる赤ちゃんもいます。熱が高いわりに元気がよいのが特徴です。

■ 発熱期間が長くて心配なときは血液検査をして、他の病気ではないかを調べることもあります。

■ 発疹が出たら病気は治った証拠です。機嫌が悪くて手を焼きますが、入浴したり、お散歩に出かけたりしてもかまいません。

■ 予防接種は解熱後1週間くらいは待ちましょう。

■ 特別な薬は必要ありませんが、高熱を和らげるための解熱剤や、下痢をするときには整腸剤を処方することがあります。

■ 突発性発疹症が終わったら風邪を引きやすくなります。生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんから病気に対する抵抗力を授かっています。生後7カ月くらいになって、授かっていた抵抗力の蓄えが少なくなってきた頃にかかるのがこの病気です。

■ 突発性発疹症が終わる頃から、いよいよ、いろんな病気に対して自分の体力で戦って行かなければなりません。

■ 生後7カ月位から3歳位までの間が、一生で一番たくさん風邪を引く時期です。「まあこれも立派な人間になるためにはしょうがないことか」と覚悟することが大切です。


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