夜尿症

おねしょについて

■ 4歳以上になっても、まだ夜中にお漏らしをする時は「おねしょ」と考えても良いと思います。

■ でも、翌年からは小学校に行くはずの5歳の子ども達の15%以上が、実はおねしょをしているのです。中学生になるまでに2%くらいまでに減ります。

■ おねしょには、二つのタイプがあります。
・赤ちゃんの時からずーと、おねしょをしている。90%
・4歳を過ぎてからおねしょを始めた。10%

■ 90%は赤ちゃんの時からずーとおねしょを続けているタイプです。まれに、夜のおむつも取れて安心していたのに、突然おねしょが始まってしまうことがあります。きっかけは、下に子どもが生まれる、入園や入学、引越しなどです。

■ おねしょをしてしまうメカニズムは、
・膀胱に十分おしっこを貯めておくことが出来ないこと
・おしっこがしたいなと感じた時に目が覚めないことです。

■ 見方を変えると、おねしょは眠りが乳児のように未熟なために起こる現象です。深く眠りすぎて尿意で目が覚めないのです。眠りが成熟してくれば自然と治ります。3歳のこともあれば、6歳のこともあれば、10歳や12歳になることもあります。

さあ おねしょを治しましょう

■ 「おねしょは、きっといつかは治るものだよ」と、子どもを安心させることから治療は始まります。

■ おねしょを治すためには根気が大事です。

■ あまりしゃかりきになっては逆効果です。「ぼちぼち」「のんびり」「やさしく」「気長に」「めげずに」「おおらかに」に取り組みましょう。

■ 成功したときには、ほめたり、ごほうびを与えたりしましょう。

■ 治療の開始は、本人がしみじみと「おねしょっていやだなぁー」と自覚するようになってからが適切でしょう。

□ おねしょのタイプを分析するための質問用紙に答えてください。

□ 最初の1ヶ月間は「おねしょ日記」をつけてみましょう。

● 夕食までは思いっきり水分を上げましょう。
● でも、夕食が終わったら、家族全員で飲み物や水分の多い果物などを我慢しましょう。
● 夕食はできるだけ薄味に。
● 寝る前には必ずもう一度トイレ。

□ 1日に1回おしっこをがまんする訓練。
学校や幼稚園から帰ってきて最初にトイレに駆け込む時、トイレの扉の前でおしっこをがまんしてみましょう。

■ それでも治らないときは、アラーム療法をしたり、お薬をつかったりして治してみましょう。

■ 修学旅行とか、「どうしても、あの日だけはおねしょをしたくない」時は、相談して下さい。


クリニックを受診する前に以下の質問票に記入して持参していただけると助かります。

質問票


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