やけどは予防が大切

■ やけどをしないように、日頃から予防しておきましょう。
■ 6カ月ぐらいまでの赤ちゃんは、熱くっても逃げるということが出来ません。
うっかり熱いおふろに入れてしまった。
暖房寝具(電気毛布、アンカ)の不注意な使用。
抱っこしたまま調理していて、熱湯や油が飛んだ。
■ 寝返りやハイハイが出来るようになると不安定な所に置いてある熱いもののすべてが危険です。「まさか、あんな物をひっくり返すとは思わなかったわ」と後悔するより、お片付けが大事です。
ストーブの上のやかんや、テーブルの上の熱い鍋やポットは、いつかはひっくり返るものです。
■ 子どもは好奇心にあふれています。
炊飯器や加湿器からモクモクと蒸気が出ていると、つい手をかざしてみたくなります。子どもの手の届かないところに置きましょう。
■ 膝に赤ちゃんを抱いてお茶を飲んだり、うどんを食べたりする時も危険です。
お母さんの一瞬のスキをのがさず、赤ちゃんは手を伸ばします。
■ 「ストーブに近寄ってはダメ、台所で遊んではダメ」の「ダメダメ」教育よりは、子どもが走り回ってもやけどをしないように、部屋の危険物を片付けておくことが大切です。「熱いものは、熱いんだ」と、子どもによくしつけておくことも必要です。
火傷をしてしまったら
■ 火傷の重さには、1〜3度の段階があります。
● 1度(軽い火傷):皮膚の表面だけの火傷で、皮膚が赤くなってひりひりします。あとが残らないのが普通です。
● 2度(中くらいの火傷):水ぶくれが出来たり、皮がむけたり、赤くはれたりします。あとが残ることがあります。
●3度:皮膚が茶色に変色するくらいに深く焼けた状態です。ひどいあとが残ります。
■ 体の広い範囲が火傷したときには、すぐに専門病院へ!
● ①「2度」の火傷が体の1/10以上
● ②「3度」の火傷が体の1/50以上
● ③高温の煙やガスを吸い込んだとき
● ④ショックを起こしたとき愛知医科大学附属病院 0561-62-3311 に電話して下さい。
■ 小さな火傷だったら、
水道の水を流しっぱなしにして、10-30分くらい火傷の部位を冷やして、かかりつけ小児科か皮膚科に行きましょう。
馬油やアロエの汁などを塗ると、こじらせてしまう結果になることもあります。何も塗らずに医師に診てもらうことを勧めます。