ひきつけ
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■ 子どもがひきつけると、お母さんは動転してしまいます。このままどうにかなってしまうのではないかと心配です。
■ 最も大事なことは冷静になることです。子どものそばを離れないことが大切です。
■ 急に抱き上げたりせずに、衣服のボタンをゆるめて楽な姿勢で寝かせましょう。嘔吐しそうだったら、吐物をノドにつまらせないように、体を横向きにして寝かせましょう。
■ 子どもは舌をかんだりする心配はありませんから、口の中に手を入れたり、何かをかませたりする必要はありません。
■ ひきつけの様子を良く観察しておきましょう。
□ 何分くらいか?
□ 体は震えていたか?
□ 体を硬くしていたか?
□ ひきつけは体の左右対称に起こっていたか?
□ 熱は何度くらいあったか?
ひきつけにもいろんなタイプがありますが、最も多いのは熱性けいれんです。
● 眼が一点を見つめたままになってしまう。
● 呼びかけても答えない。
● 体をつっぱって硬くする。
● 体ががたがたとふるえる。
● 口の回りが紫色になる。
■ 熱性けいれんは数分間で止まります。1分が1時間くらいに感じられますが、お母さん気をしっかり持ってください。
熱性けいれんの予防
■ 熱性けいれんは子どもだけでなく親にとってもいやなものです。熱性けいれんを起こした子どもの3人のうち1人がけいれんを繰り返す可能性があります。
■ 2回以上けいれんを起こした時は、けいれんの予防を選択することができます。熱の出始めに抗けいれん剤を2回使用する方法です。
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■ その後熱が続いても抗けいれん剤は合計2回使用すれば3日間は予防できます。
■ 抗けいれん剤の副作用は眠くなったり、ふらふらしたりすることです。子どもから目を離さないように!
■ 脳波などの精密検査が必要なとき。
□ 体温が38度以下で起こった
□ 体の片方だけ
□ 15分以上続いた
□ 24時間以内に繰り返した
□ 6カ月未満の乳児
□ 1年間に4回以上起こった