アデノウイルス感染症
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アデノウイルスはいろんな病気の原因になりますが、よく知られているのはプール熱(咽頭結膜熱)です。
■ プールの季節になると、眼が赤くなって熱を出す子どもたちがいます。
眼が赤くて目やにが出る … 結膜炎
のどが痛い … 扁桃炎
熱が続く … 5日間
■ アデノウイルスはプール熱だけでなく、結膜炎、夏風邪、扁桃炎、胃腸炎、肺炎、出血性膀、胱炎などの原因にもなります。
■ プール熱には直接感染、飛沫感染、便や尿からの感染などの感染ルートがあります。プールで感染することが多いのですが、プールに入らなくてもかかることはあります。潜伏期間は5~7日です。
■ プール熱になったら、結膜炎と高熱による体の消耗に気をつける事が大切です。のどが痛くて食欲が落ちるので、のどごしの良い食事を根気よく与えましょう。下痢をしたり、吐いたりすることもあります。水分を十分に与えることが大切です。
■ アデノウイルスに効く特別な治療法はありません。抗生物質も効きません。しかし、中耳炎などの合併症を起こしたときには、抗生物質が必要になることがあります。
■ 家族内で移さないようにするためには、みんなでよく手を洗い、タオルなどを共用しないようにしましょう。
■ 熱は夜間に出る事が多いようです。平均5日間の発熱です。高熱が長期間続くので心配になりますが、熱が下がっているときに元気がよければ心配することはありません。5日間が過ぎると不思議と熱が下がります。
■ 熱が下がって、眼の赤みがとれたら、もう1日だけ休んで学校や幼稚園へ行きましょう。プールは結膜炎がすっかり良くなるまで待ってください。
■ アデノウイルスの検査
のどの検査でアデノウイルス感染症かどうかを調べることが出来ます。ただし、アデノウイルスでも他のウイルスによる感染症でも、治療法は変わらないのであわてて調べることはありません。
高熱が3日以上続いて発熱の原因がはっきりしないときに調べてみましょう。