リンゴ病

リンゴ病

■ 可愛らしい名前の病気です。昔からこんな名前の病気あったのかしらと思う人も少なくありませんが、200年前くらいから知られていたようです。

■ 正式には伝染性紅斑(デンセンセイコウハン)という病気です。

■ ほっぺがリンゴのように赤くなります。
よく見ると、腕やふとももにもうっすらと赤い発疹が出来ています。
発疹は赤いレース模様のように見えます。
日光に当たったり、暖かい風に触れるとほっぺの赤みが増します。
長いときには数週間続きます。

■ 原因はパルボウイルスB19と言う名前のウイルスです。おおざっぱに言えば風邪の仲間です。
パルボウイルスが体に入ると

1週間後…「ふつうの風邪」の症状がでる

2週間後…「ほっぺに発疹」がでる

■ ほっぺが赤くて少し恥ずかしい以外には、ほとんど無症状です。
熱の出ることも滅多にありません。特別なお薬も必要ありません。

■ 伝染力は「ふつうの風邪」の症状が出ていたときに強くて、ほっぺが赤くなったときには弱まっています。幼稚園や学校に行ってもかまいません。

■ リンゴ病は大人にも伝染します。
大人では、かゆみ、頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状が強いようです。

■ 妊娠初期の妊婦がかかると流産したりすることがあります。
産婦人科の先生に相談して下さい。

■ リンゴ病のウイルスは、赤血球を作る素の細胞の中で増えます。
普通の人でもまれに貧血の原因になることがありますが、もともと血液が溶けやすいような難病を持っている人には困ったウイルスです。


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