みずいぼ

ミズイボできた

□ ミズイボは、コリコリとした「けし粒」のようなイボです。原因はポックスウイルスです。皮膚と皮膚をくっつけあうことによって感染します。

□ 気をつけてみると、子どもは誰でも少しは持っています。かきむしらなければ、そんなに広がるものではないのですが、アトピー性皮膚炎などがあると、またたく間に広がってしまうことがあります。

□ ミズイボは長い目で見ていると、数ヶ月から数年の間(平均11ヶ月)に自然と消えてしまいます。

□ ミズイボに細菌が感染しておできになったり、とびひになったりしたときには、治療が必要です。

□ ミズイボで一番問題になるのは、保育園や幼稚園でプールが始まった時の対処のしかたです。

□ ミズイボのウイルスはプールの水を介して感染することはありません。学校にあるような大きなプールではビート板や浮き輪の共用をさければ、感染が広がることを防げます。

□ しかし、保育園や幼稚園でのプール遊びは、園児どうしが肌を直接触れあう機会が多いので、感染する可能性があります。プールの時期に「ミズイボをとるように」という通達にも一理はあります。

□ しかし、ミズイボは子どもの誰もが持っている、ミズイボはいつか消える、プールだけを制限しても感染を防ぐことはできない、ことも事実です。
「ミズイボがあってもプールで遊んでいいよ」と、おおらかな園だといいですね。

ミズイボを取るか取らないか

■ さあ、取りましょうか!
□ さっさと治してしまいたい
□ うちの子はがまん強い
□ まだ、少ししかできていない。
□ プールへ入れてもらえない。

こどもクリニックではピンセットで取ります。1時間前に表面麻酔シールを貼っておくと痛みが少なくて済みます。

■ ほおっておきましょう!
□ 待てば、いつかは消える
□ 痛くてかわいそう
□ 取ってもすぐに出来る
□ うちの子は弱虫
□ たくさん出来ていて体が血だらけになりそう。
□ アトピーや湿疹がひどい。
□ 医者と子どもの関係が気まずくなるのがいやだ。

ミズイボをひろげないために

□ かきむしらない。
□ 皮膚の保湿、スキンケア、感染予防
□ はと麦の錠剤(ヨクイニン)を根気よく飲む。


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