お腹が痛いとき

お腹がいたい

■ 子どもの腹痛はおへそのまわりから始まることが多いようです。お腹が痛くなる病気を腹時計で覚えておきましょう。

■ はっきりとおなかが痛いと言えるようになるのは2歳くらいからです。2歳以下では、ぐずり方とか泣き方で「おなかが痛いのかな」と推測することしかできません。

■ 小さなこどもでは何でも「ぽんぽんが痛い」と訴えます。本当におなかが痛いのか見きわめるのが大切なことです。

お腹をやさしく撫でて上げましょう。

■ 元気はよいし、食欲もまあまあだし、うんちの具合もいいのに、「幼稚園に行く前になるとお腹がしくしく痛くなる」、「食事中に必ずお腹が痛くなる」、「お布団に入るとお腹が痛いと言ってなかなか寝ない」ことを繰り返すことがあります。

■ くわしく診察をしても、検査をしても原因がはっきりしないことがよくあります。

■ こんな時の特効薬はお母さんがやさしくおなかを撫でて上げることです。

■ おなかを時計の針と同じ方向にぐるぐると撫でてあげるのが効果的です。子どもが安心して穏やかに顔になるまでゆっくりなでてあげてください。

きゅっ きゅっ 周期的に痛がるときは「ふんづまり」かもしれません。

■ 元気だった子供が急にお腹が痛いと泣き出す一番の原因は「ふんづまり」です。

■ 今日はうんこ出ていたかなぁと考えてみましょう。うんこが出ていなければとりあえずトイレに連れて行きましょう。それでも出ないときには、浣腸をしてみましょう。

■ 浣腸をして悪いことはそんなにありません。薬局に売っているいちじく浣腸でかまいません。クリニックではうんこの出る坐薬を処方することもあります。

■ うんこが出てすっきりすればもう安心。

ケチャップのようなうんちが出たら、クリニックに来てください。

■ 浣腸の後にトマトケチャップのような血便が出たときは腸重積(ちょうじゅうせき)の疑いがあります。腸重積とは、腸管が重なりあって急に腸閉塞を起こしてしまう病気です。便を持ってクリニックに来てください。


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