頭をうったとき
■ 子どもに事故はつきものです。あっち行ってゴッツン、こっち来てゴッツン。お母さんは大変です。特に心配なのは頭の事故です。
■ 頭を打ったときには、すぐに起こる障害と、後から起こってくる障害のふたつがあります。
■ すぐに起こる脳の障害の主な症状は意識がなくなることです。ボクシングのKOパンチです。
一時的に意識がなくなるのを「脳しんとう」と言います。
■ 後になって起こる脳の障害の主な原因は、頭の中にじわじわ出血することです。手遅れにならないようにするには、家庭での注意深い観察と、早めに医者にかかることが大切です。
頭を打った直後には
■ けがの現場を良く見ておきましょう。
□ 落ちた高さ?
□ 打った強さ?
□ 落ちた地面の硬さ?
□ 頭のどこを?
自分の背丈より高いところから落ちたときや、落ちた地面がコンクリートの場合はとりあえず病院へ行きましょう。
■ こんな時は病院へ行きましょう。
□ すぐに泣かなくて、ボーとしている。
□ 意識がない。
□ 吐いた。
□ ひきつけた。
□ 喋れない。
□ 歩けない。
□ 頭がへこんだ。
□ 頭、顔、口、鼻、首にけがをした。
異常がなさそうでも、30分くらいは食べ物を与えず、静かに寝かせておきましょう。
頭を打ったら24時間は要注意です。
■ 頭を打ったら丸一日は、激しい運動や遊びをさせないでおきましょう。親の目の届くところで遊ばせておくことが大切です。
■ 頭の痛みや、げぼげぼ吐くのは病気の重さを教えてくれる大事なサインです。安易に痛み止めや吐き気止めを与えないで、下のような症状のあるときは病院へ行った方がよいでしょう。
□ だんだん頭が痛くなる
□ くりかえし吐く
□ ぼんやり・うとうとしている
□ なかなか眼が覚めない
□ 眼が見えにくい
□ 歩けない
□ ひきつけた
□ 高い熱が出た
□ 首が曲がらない
■ 頭を強く打った夜は、食事は刺激の少ない消化のよいものにして食べ過ぎないようにしましょう。
■ 夜中に子供の息づかいと顔色を見ておきましょう。いつもと違う寝方をしている時には起こしてみて、すぐに起きるかどうか確認しておくと安心です。
48時間以上経って、いつもと変わりないようなら安心です。