じんましん

じんましん

■ じんましんは蚊にかまれたようにぷっくりとしたかゆい発疹です。お互いにつながって地図のように広がることもあります。ふつうは数時間で、遅くとも48時間以内に消えてゆきます。
6週間以上繰り返すときに慢性じんましんと言いますが、こどもでは少ないようです。

■ じんましんはアレルギー反応でおこります。アレルギーを起こす原因は多種多様です。じんましんが出たら、お母さんは名探偵になってあれこれ犯人を探してみましょう。

○ 食べたもの?
えび、かに、さかな、いくら、卵、ピーナッツ、いちご、トマト、チョコ、くだもの、香辛料、薬、食品添加物.
やまいもなどのあくの強いたべものでは、食べ物の中に含まれている成分のせいで、じんましんのような発疹がでることがあります。
○ 触ったもの?
新しく買った洋服、ぬいぐるみ、公園の草や木、虫、果物の果汁、化粧品、シャンプーや石けん、塗り薬、ズック、パンツのゴム….
○ お薬・注射?
抗生物質、解熱剤、抗アレルギー剤、予防接種、点滴、浣腸…..
○ 強い日差し?
○ 冷たい外気?
○ 冷たいプール?
○ 熱いお風呂?
○ かぜなどで体調の悪いとき?
○ 下痢をしているときも出やすい?

■ ちょっと変わったコリン性じんましん
運動をしてたくさん汗をかいたり興奮したりしたときに、全身に出る細かな赤いつぶつぶです。

■ じんましんに似ている多形滲出性紅斑
盛り上がりが少なくかゆみがありません。かぜなどのウイルスによるアレルギーで起こります。

じんましんの治療

■ じんましんを防ぐには、なにはともあれ、原因を見つけて、省くことです。でも、ほとんどの場合、犯人の見つからない迷宮入り事件です。

■ しつこく繰り返す慢性じんましんでは、血液検査や皮内テストなどで原因を探してみます。

じんましんの治療

● 軟膏:かゆみを和らげる抗ヒスタミン軟膏やオイラックスを塗ります。
● くすり:抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を飲みます。とりあえず、じんましんを和らげるために、数日間は予防のために。慢性の時はのんびりと長期間飲みます。こどもでは、重症の時を省いて注射はしません。
● 食べ物:じんましんが出やすい食べ物をさける。
● おふろ:ぬるいシャワーにする。
● 洋服:汗をよく吸ういつもの洋服
● 紛らわしいくすりをやめる
● 激しい運動を避け、ゆっくり眠る。


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