中耳炎
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●寝かせようとするとぐずって泣く。
●火がついたように夜泣きをする。
●やたらと機嫌が悪い。
●耳だれが出た。
■ 中耳炎になっても、赤ちゃんは「痛いよ」と言えません。こんな時は急性中耳炎かもしれません。お耳をのぞいてみましょう。
■ 急性中耳炎は、風邪の終わりがけや、緑色の鼻水が長引いているときに起こることが多いようです。
■ 急性中耳炎には6カ月から6歳くらいの頃によくかかります。特に保育園に通い始めた乳幼児では繰り返しかかることがあります。6歳を越えるとかかりにくくなります。
■ 子供が中耳炎になりやすい原因は
①耳とのどをつなぐ耳管がまだまだ、十分に発達していない。
②こどもはとにかくよく風邪をひく。
■ 中耳炎のなりやすさには個人差があります。赤ちゃんの頃から中耳炎をくりかえす子や、兄弟や両親が中耳炎にかかりやすかった子は中耳炎にかかりやすいようです。
中耳炎になったら根気よく治しましょう。
■ とりあえず耳の痛みをやわらげましょう。
○ だっこする
中耳炎の痛みは寝ると強くなります。泣きやまないときはだっこが一番です。
○ 頭を高くして寝かせる。
痛みの強い側を上にして、枕で頭を高くしてみましょう。
○ 痛み止めを使う。
痛みが強いときには、解熱用の坐薬や頓服を与えます。
○ 耳のまわりを冷やす。
■ 抗生剤を内服する。
中耳炎の原因には、ウイルスと細菌があります。細菌が原因のときは抗生物質を内服します。
抗生剤がよく効くときには、飲み始めて24時間たつと、耳の痛みがやわらいで、ごきげんがよくなってきます。
■ 抗生物質を5~7日間内服したら、もう一度耳の様子を診ておきましょう。
しっかり治っていなかったり、中耳に浸出液が残っていたりするときには、さらに治療を続ける必要があります。
■ 滲出性中耳炎(シンシュツセイチュウジエン)
急性中耳炎や、耳管の流れが悪くて、中耳に浸出液が貯まったままになっている中耳炎です。
いろんな治療が行われますが、まだ確立した治療法はありません。難聴が心配なときは近所の耳鼻科と協力して治療します。