血液検査

こどもクリニックの緊急検査

■ なかなか熱が下がらないときや、ぐったりしている時には、血液検査をしてみましょう。調べるのは、白血球と赤血球と血小板とCRPです。

■ 肘の静脈から採血するか、指先やかかとに針で小さな傷をつけて細いガラス管で血をとります。

■ 白血球
細菌などの害毒から体を守るための成分です。白血球にはリンパ球と顆粒球があります。乳幼児ではリンパ球の方が多いのが正常です。細菌感染症が起こると顆粒球が増えます。抗生物質が必要かどうかには大切な検査です。

■ 赤血球
体の酸素を運びます。主成分はヘモグロブリン(血色素)です。貧血になるとヘモグロビンが減ります。子どもの貧血の主な原因は鉄分の不足です。重症の感染症でも貧血になります。

■ 血小板
出血を防ぐために必要です。血小板が減っていると血が止まりにくくなります。ただし、採血に時間がかかったとき、かかとや指先からガラス管で採血したとときには測定値が低くなります。

■ CRP
体の中で起こっている炎症の強さを測る検査です。病気の重さを知るのに役に立ちます。健康なときや、軽い風邪では(-~±)ですが、病気がこじれてくると重さに比例して量が増えます。


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