けがをした時の応急処置

けがをした時の応急処置

■ すりきず

1.子どもを椅子に座らせて水で傷を洗浄する。

2.洗浄後、ガーゼで残った泥や砂を出来るだけ取り省く。砂などが取り切れない場合は病院で処置を受ける。

3.清潔なガーゼで傷を軽く圧迫して止血する。

4.傷パッドなどでおおう。

■ やけど

1.衣服を慎重に脱がせ、やけどをした部位を10分間以上、流水で冷やす。

2.やけどの部位を清潔な布でおおって病院へ行く。

参照:スクスクノート49

■ 出血

  1. 受傷部位を心臓より高い位置にあげる。
  2. 受傷部位を心臓より高くあげたまま、子どもを水平に寝かせる。傷の圧迫を10分間続ける。
  3. 清潔な傷パッドなどで傷をおおう。
  4. 止血できたら傷のある部位を持ち上げて包帯などで固定する。
  5. 出血が止まらない時は病院に行く。

■ 鼻出血

  1. 子どもを椅子に座らせて頭を前に傾ける。口呼吸をさせ、鼻の柔らかい部分を指で10分間つまむ。
  2. 口の中にたまったものをはき出させる。出血が続けばさらに10分間つまむ。
  3. 再び出血しないか観察する。

30分以上出血が続く場合は病院に行く。

参照:スクスクノート127

■ 口の中をけがした。

  1. 顔の前にボウルをおいて、顔をボウルの上に突き出させる。
  2. 傷の上にガーゼをあて、指で10分間圧迫する。
  3. 傷の部位が指で圧迫できない時や、10分以上止血しないときには病院に行く。

■ 異物を飲み込んだ時

  1. 自分の咳ではき出すように励ます。
  2. 咳が無効な時は、こどもを前屈みにして5回肩胛骨の中間を強く叩く。
  3. 口腔内を調べる。口腔内に見える閉塞物を取りのぞく。閉塞物が排出できない時は救急車を要請して、胸骨圧迫を始める。
  4. 2の背中を叩くのが無効の場合は、胸骨圧迫を行う。握りこぶしを胸骨下部にあてて、もう一方の手でこぶしをつかむ。3秒間隔で最大5回まで急速に胸腔内方に圧迫する。口腔内を調べて取り除く。
  5. 4の胸骨圧迫が無効の場合は、腹部圧迫を行う。握りこぶしを肋骨弓下の中央におき、もう一方の手でこぶしをつかむ。5回上方に圧迫する。
  6. 腹部圧迫が無効な場合は、救急車がくるまで2〜5までのステップをくり返し行う。

■ 頭を打った

  1. 静かなところに寝かせる。
  2. 意識はあるか、呼吸、脈拍はしっかりしているか観察する。食べ物を与えず、静かに30分間以上寝かせる。
  3. 意識がなく、ショックの状態であれば、すぐに救急車を要請する。
  4. 事故の情報を集める
    □ 落ちた高さ?
    □ 打った強さ?
    □ 落ちた地面の硬さ?
    □ 頭のどこを打ったか?
  5. 出血がある場合はガーゼを当てて圧迫する。
  6. 止血したらガーゼの上から強く包帯を巻いて病院に行く。
  7. 頭を打った後は48時間子どもの様子を観察して、以下の症状がある時には医療機関を受診する。
    □ 頭痛が強くなる
    □ くりかえし吐く
    □ うとうとしている
    □ 歩けない□ひきつけた

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