B型肝炎ワクチン

すべての赤ちゃんや子どもに接種を勧めています

■ 今まで日本のB型肝炎の予防接種は限られた人に勧められていました。
・HBs抗原陽性キャリア妊婦からの出生児
・血液製剤による治療が必要な人
・医師、看護婦などの医療従事者
母子間感染と血液事故感染を予防することが主な目的だったからです

■ なぜ、すべての赤ちゃんと子どもにB型肝炎ワクチンを勧めるようになったか?

□ 乳幼児のうちに接種すると抗体がつきやすい。

□ キャリアになりやすい欧米型のB型肝炎ウイルスが日本にも入ってきた。
(日本に多かったウイルス型は感染しても自然と治ることが多かったが、欧米型のウイルスは1-2割が治らずにキャリアになると言われています)

□ 性交渉によるB型肝炎を予防する必要がある
(赤ちゃんの間に予防接種を受けておくと、成人してからの性交渉によるB型肝炎の感染を防ぐことができる)

□ B型肝炎ワクチンは肝がんを防ぐワクチン!
(B型肝炎が原因で発症する肝硬変や肝がんを防ぐ)

□ 国際的にはB型肝炎ワクチンはすべての子どもが受ける標準ワクチン
(日本でも2016年度から定期化されます)

ワクチン接種のスケジュール

■ 標準的な予防スケジュール
□ ▼#1 B肝ワクチン
□ ▼#2 B肝ワクチン(#1から1ヶ月目)
□ ▼#3 B肝ワクチン(#1から6ヶ月目)

・3回目終了後1ヶ月以上後に抗体検査をして十分な抗体が出来ていない時には追加接種(3歳以上で勧めています)
・三種混合、ヒブ、肺炎球菌、ポリオなどのワクチンと同時接種することができます。

■ 母子感染予防
HBs抗原陽性キャリア妊婦からの出生児

□ 生まれたらすぐに
▽#1 抗HBsヒト免疫グロブリン(HBIG)
▼#1 B肝ワクチン

□ 生後1ヶ月
▼#2 B肝ワクチン

□ 生後6ヶ月
▼#3 B肝ワクチン

□ 生後9〜12ヶ月
抗体検査をして、十分な抗体が出来ていない時には追加接種

■ 汚染事故後の予防

□ 事故後48時間以内に
▽#1 抗HBsヒト免疫グロブリン(HBIG)
▼#1 B肝ワクチン

□ ▼#2 B肝ワクチン(#1から1ヶ月目)
□ ▼#3 B肝ワクチン(#1から3ヶ月目)


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