吃音について

■ 吃音は2歳半から4歳半ころに、20人に1人の割合で発症します。
■ 小学校に入学するまでに80%は治りますが、残りは成人になっても続きます(約100人に一人)
■ 吃音には連発型、難発型、伸発型があります。
連発型→わ・わ・わ・わたし・・・・
難発型→・・・・・・・・・わたし
伸発型→わ・・・・・・・・たし
■ 吃音そのもよりも、「吃音はわるいもの、劣ったもの、恥ずかしいもの、治さなければならない、どもっていたら○○○できない」が、子どもの心を深く傷つけます。
吃音との関わり
■ 普段から吃音をオープンにする
「どうして、ぼくはこんな話し方なの?」
「話し方の癖だよ、今のままでいいよ」
■ 話し方のアドバイスや先取りをしないで、黙って聞くことが一番大切です。
×「もう一度言って」
×「ゆっくり話してごらん」
は、症状を悪化させるので禁忌です。
■ 吃音でも言いたいことが言える勇気を育てる吃音はたくさんお話をしているうちに治ってゆきます。吃音を気にせずに思い切り話すことが何よりも大事な特効薬です。言いたいことをしっかり言える勇気を持つと、語彙も増え、表現法もゆたかになります。
■ 語彙と表現法が豊かになると、言葉に詰まった時に、他の言い方に切り変えてスムーズに会話が出来るようになります。
「コッコッコ…………………………
(紅茶を注文したいが詰まってしまった)
(切り替えよう)
「ブラックティを一杯下さい」
■ 多くの治療法が試されているがエビデンスのある方法はありません。
■ 中学生になる頃に軽くなり、大人になると気づかなくなることが多いようです。
英国王のスピーチ
吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。トロント国際映画祭で最高賞を受賞したのを皮切りに、世界各国の映画祭などで話題となっている。監督は、テレビ映画「エリザベス1世~愛と陰謀の王宮~」のトム・フーパー。ジョージ6世を、『シングルマン』のコリン・ファースが演じている。弱みや欠点を抱えた一人の男の人間ドラマと、実話ならではの味わい深い展開が見どころ。一度見てみてはいかがでしょうか。